go8hi26146’s diary

垂れ流し。心情の吐露。

懺悔の呪いに深淵を閉じ込める

友人にね、瞳が真っ黒な子がいたの。ブラック。ちょっと珍しいよね。だいたいみんなブラウンじゃん。その目を初めてまじまじと見た時、私はその瞳がすごい羨ましくて、当時人と目を合わせるのがすごく苦手だった私だけど、その子の目を見たいだけで苦手を我慢して目を合わせてたまであった。キモイね。

以来彼女は常に私の憧れで、そして更に彼女はどんな分野でも私なんかより上で、恥ずかしがり屋だったけど人の気持ちを汲むことができて、おしとやかで、思慮深くて、女の子らしくてかわいくて、彼女のことはすごい好きだった。

はずなんだけどね。

やっぱり感情ってクソだね。そのうち自己顕示欲の塊な私は憧れよりも妬みが勝ってしまって、ちょっと意地悪な感情を抱くようになってしまった。言い訳だけど、元々私はキツい性格だから彼女と合わない部分もあったんだと思う。まあ、マウントを取るようになったわけだ。

はじめは精神年齢の低い私に付き合ってくれてた彼女だけど、付き合いも4年目、高校生になれば私から離れていってしまいました。彼女も高校入ってからは大変で、私なんかに構ってる精神的余裕なんてなかったんだと思う。むしろ、私が彼女を追い詰めてたまであった。ごめんね。

部活こそ一緒だけど、あんまりお話しない。話しても続かないし、多分お互いに続ける気がなかった。登下校はだいたい一緒にしてたけど、遅刻癖のある私に彼女は辟易としてた(多分)し、私は私で自転車をこぐのが速い彼女について行くのがしんどくて、そのうちなんだか辛くなってきた。

でもやっぱり彼女への憧れが強すぎた私は、独占欲にも似た感情によって部活と登下校に縋り続けた。

まあその結果はお察しだったよね。なんかどんどん距離が離れて、会えば会うほどしんどくて、私の被害妄想も相まって逆に疎遠になった。

はじめから私は彼女に近づくには汚すぎたから、当然の結果だった。今はお互いたまに浮上するだけのツイッターで生存確認してるだけ。

 

なんかなあ。中学生の時は私たちこのままずっと友達でいられると思ってたんだよね。生まれた時から人間のゴミ溜めの擬人化を地で行く私が、汚れすら見えない真っ黒でうつくしい彼女に好きでいられたままなんてそんな都合のいい話なかったわ。悲しいね。

ツイッターで生存確認だけして、帰省するから誰かあそぼーってツイートに反応が帰ってきたことはなくて、それでも意地なのかなんなのか、私は彼女の友達でありたいからLINEで連絡して年に1回は会ってる。でも話は続かない。虚しい。

 

多分彼女の世界に私は要らなくて、私もそろそろいい歳だから、それを受け入れる覚悟は出来て、彼女の方はとっくに私に愛想つかしてるから、私がやめたら終わってしまうこの関係を、終わらせたいと思う。

今まで本当にごめんなさい。顔みて謝れって思うかもしれないけど、多分私は素直に謝れもしないから、せめて不愉快にならないように、こっそりとチラシの裏の落書きみたいにここで私の言葉を吐くよ。

もう君の黒曜石なんかよりもずっと綺麗で真っ黒な世界を邪魔しません。

でも、ごめんね。君は全く縁を切ってしまうにはあまりに美しすぎるから、君の世界に映らないような地面の下で、目を閉じて君の詩を見てる。

ほんとうにごめんね。今までありがとう。

歳とったなぁ

タイトルみたいなことを言うと、大抵の人はお前まだそんな歳じゃなかろうと言うんだけど、体感ではすごい歳とったと思うんだよなあ。

学生って授業とかで常に新しいことを覚えていくじゃない。毎日ちょっとした新鮮さがあるよね。でも社会人になると最初1年くらいは目新しいことばっかだけど、そこから先ってルーティンワークになってく。つまんないねー。

あと、新しく「学習」することがないから社会に置いていかれてるんじゃないかって不安になる。まあそりゃ社会の一員になったから実の所はそんなことないんだけど、でも思想とかはどうしても学習しとかないと分からなくなってくから、どうも常に不安がある。

……また本でも読もうかな。小説じゃなくて新書系のやつ。今国会に出てる議員さんの書いた本なんか結構興味深いよね。でも私アホだから難しいこと書かれると分からんのだよ。分かりやすいやつでオススメあったら誰か教えてください。

世間に置いてかれたくないなー。なんなら私が世間の思想を先取りしたい。私ごとき一般市民の立場だと世界情勢に関してどころか国内に関してだって情報なんてないから、無理なことは分かってるんだけどね。置いてかれるのはどうも悲しい寂しい。そして怖い。だからせめてね、置いてかれないようにだけ頑張りたい。

対して置いてくのは心になんの憂いもないからね。死に際だって置いていく側がいいね。私の身近な人、私が死ぬまでは死なないでくれ〜。

 

話は変わりまして、昨日「なんとなく」で陣営を決めるなってツイートをしましたね。ほんとにあれって醜悪害悪の化身で、日本人の悪い所だと思うんだよ。政治に関して「なんとなく」で通用するならまずもって派閥とかできないからね。

私だってあんな偉そうに書いておきながら政治に関しては高校生程度の知識しかないんだけどね。まあそんな人間の戯言だと思って読んで。

 

そりゃさ、なんとなくで見たら左の人達の方がいいこと言ってるように聞こえると思うよ。だって、例えば「戦争反対」なんてのは耳障りのいい言葉でしょ?私だって戦争は反対だし。

でもね、左に傾倒した人達はそこからの思考が厄介で、「自衛隊無くせ」「米軍追い出せ」なんて簡単に言ってくれるじゃない。

自衛隊があるから迷惑してる地域だってあるし、米軍は言うまでもないと思う。分かる分かる。無くなった方がメリットになることもある。

でもさー、それ無くしちゃったら、もし隣の国が攻めてきたらどうするの?その時日本、軍事力何も無いよ?国連が助けてくれるなんてそんな甘いこと、私は無いと思うなー。あってもそれって旧列強諸国の犬になる前提の話に持ってかれると思うから、要は鎖国解除直後の国際関係に戻るわけです。(損になることに協力してくれる懐の大きな国なんてないからね。国際関係は利害の一致でできてます。)

そうなるとただでさえ無くなっている日本人のプライドが皆無になるのは目に見えますねー。悲しいなり。

まあ、これは議題に対するメリットデメリットの話だから、どっちを取るかは国民次第なわけです。ここで問題になるのは、「なんとなく」な人達が、耳障りがいい所だけ聞いて左に傾倒しちゃうことなんだよね。

もちろん、そのメリットデメリットの比較で自分が意見を決める分にはなんの問題もないよ。考えた上で決めたことならそれが正しい。

でも、「なんとなく」で決めちゃうと、そりゃ人は耳障りのいい言葉の方に傾いてしまうから、一見いいこと言ってる風な左陣営に属するわけだ。でも、その中には両者の意見を聞いたらやっぱり自分の思想は反対陣営寄りだった、なんて人がいるわけです。つまり、この人たちは「なんとなく」良さげな方を選んだだけ。問題の本質を見ずに陣営を決めてしまうわけだね。これは非常に良くない。自分の意見を見極めないで陣営決めてたら、いつか偉い人達の奴隷になっちゃうよー。

 

こんな感じで、まあ、纏まりないけど「なんとなく」の政治姿勢をやめようというお話でした。

あと、普段から私のツイート見てくれてた人は知ってると思うんだけど、私自身は右寄りの人間です。なので今回ややこいお話をするにあたって、扱いやすいように左を悪、右を正義みたいな書き方してます。これは完璧私の主観の話でしかないから、それこそこのお話読んで「なんとなく」「左は悪なんだなー」とか思わないでね。政治思想は自分で考えるところから始まるんやで。

ちな、私がどれくらい右寄りかというと、「自衛隊入隊を国民の義務にすべき」って公言するくらいです。そうしなくて済むならそれがいいんだけどねー。

 

そうそう、全く別の話で気になってることなんだけど、選挙行かない人って人権要らないのかな?誰に投票したらいいかわかんないとか、どうせ変わんないとかよく聞くけど、私たちはお前らを選べる立場やねんぞと圧をかけることも選挙の目的だと思うので、権利の不履行だけはやめとこうね。いつかほんとに人権無くなっちゃうかもだからね。

 

ここまで読んでくれてる物好きなんていないかなと思うけど、もしいらっしゃったら長いこと付き合っていただいてありがとうございます。

みんなも政治について、それなりに大事に考えようねー。

 

偽善に殺されたくないので

 

目を開ければ広がる真っ赤な血の海を、ガラクタのように積み重なった人々を、その頂上で錆び付いて赤黒く変色したナイフを本人も知らずのうちにチラつかせながら

偽善は作り出したガラクタを踏みにじって怒り狂うのだ

必死の思いでガラクタを這い上がった人を

「お前は悪だ」

たったその一言で突き刺して踏みしめる

気づいているのだろうか

そう言うお前の手が、足が、最も悪に穢れていることに

這い上がる人を見て、その口角が三日月形に歪められることに

足元のガラクタがまだ微かに息をしていることに

そんなお前を見て、私はガラクタを踏み上ることもなく言うのだ

「大丈夫、お前は間違ってないよ」

私も、偽善に染まる

黄金比率と落し物

私なんてそんなたいそうな人間でもないのに、いつでもちっぽけなプライドを守ろうと本心を隠す

大丈夫大丈夫って、うるさいと思う?でも、大丈夫って言ってないと、私の中の「ダメ」に押しつぶされて消えそうなんだ。今、少し寄りかかったら崩れ落ちてしまう、丁度そんな感じ

ねえ、だからさ、少しだけひとりにして

溢れ出てしまった私の中身を確認さえできれば、私は

また、笑っていられる

 

芯のない私には、「こうしないと私じゃない」という頑固で勝手で窮屈な決めつけがないと、まともに笑ってもいられない

これは私が決めた決め事じゃないけど、世界が勝手に私をそういうものだって思って見てくる

窮屈だなってすごい思うけど、これがないと水みたいにさらさらですぐどこかにバラバラになってしまう私は立ってられない

 

あいつもその子もこの子も君も、ほんとはとっても嫌いだ。嫌いで何が悪いのかわかんない

そんな私の口癖は「別によくない?」

嫌いになるのがダメとか誰が決めたの?私が嫌いになって世の中になにか悪影響でも出るんかな?わかんないなー

わかんないからさらっとわかったフリして平気な顔で嫌いな奴と笑い合う、そんな私が1番嫌いなのは愛想笑いすらできない自分のことだった

夏に焦がれし

大した意味は無い。

夏は過ぎ去っていくにはあまりに強烈だから、脳みそが勝手に起こした妄想だ。

蝉は毎年、夏に殺される。

気づけばあの鬱陶しい鳴き声は強烈な日差しの裏にできる影に吸われて、吸われた残りカスがそこらここらに転がっている。

あの鳴き声の集団を吸い尽くすなんて、恐るべし吸引力、夏。

横を歩くどこかの誰かさんに、夏が蝉を殺すんだと言ったら、蝉は夏にしか生きられないから、蝉を殺しているのは秋だよと反論された。

全く、毛ほども面白くないド正論だ。

これだけ蝉の事を語っていても蝉について調べたことなんかない私は、それでも蝉が1、2週間しか生きられないことくらいは知っている。

それを踏まえれば私も誰かさんも正論とは程遠い妄想を口走ったわけだ。笑える。

そう分かっていてなお私は蝉を殺すのは夏だと言い続ける。

夏は魔物だ。

あれは激しく情熱的に生き物を焦がし恋焦がれさせるから、蝉はきっとそれに抗えないで何もかも夏に吸われていってしまうんだ!!!

ああ、夏よ、なぜ蝉は殺して私を殺してくれないのか。私はこんなに夏に恋焦がれているのに。もうこうなったいっそ目の前の陽炎が踊る交差点にでもつっこんでやろうか。

そんなとんでも妄想が頭をよぎった時、後ろでぼんくら頭の誰かさんが言った。

「君の目は、夏の空だね」

一瞬話が飛びすぎてこのぼんくらクソポエム野郎は何を言ってるのかと変に色々考えたけど、考えれば考えるほどド直球すぎて笑えてきてしまった。

これはこのぼんくらの機嫌が相当悪くなると分かっていても、先輩として言ってやらねばなるまい。

 

「なんて陳腐な表現なの!」

夜が秘密を語らないのは全てを飲み込むからだよ。夜は自分の姿を少しも隠そうなんてしないけど、ほかの何かは優しく包んで隠してくれる。臆病な人間たちの休息地だから。何も怖がらないで、何も考えないで、ただその居心地のいい真っ黒の中、誰かの涙かもしれない綺麗な光をただ綺麗だねって笑ってればいいんだよ。

陳腐な話

「蝉は今年もまた夏から逃げ遅れたんだね」

アイスを齧る、センチメンタル・ロマンチックで安い君の口からそんな言葉が零れ出るでるデル

夏も暮れのはずなのに、未だに太陽はギラリと僕らを睨みつけてくる

太陽よ、そんなにお前はこの僕のアイスクリームが食べてみたいのか

そんなつまらないクソポエム(ヤマトの民に畏れ多くも五七五七七、字余りだ)をぼやっと考えつつ、君の言葉もぼやぼやと考えてみる

考えるまでもなくまあ、いつもの自惚れた君の微塵も自信と自愛を隠せない詩の死骸だろうと思った

ちらっと君の方を見てみる

君の目は、交尾もできずに日照って死んだ蝉のように、遠くの陽炎に絶望を流し込んでいた

どろどろ、デロデロ……

君がこちらに気づく前にその真っ黒から目をそらした臆病者の僕は、何も見てなかった風でからかった

「蝉は夏にしか生きられないんだから、やつらが死んだのは秋のせいだよ」

君はどろどろデロデロの目のままこっちを見た

君がこっちを見たのを僕は周辺視野で見た

ああ、やってしまった

いくら狼狽していてもポエミーな言葉に正論を返すなんて、それこそ僕の方が安い安い口と脳と人間性、これは怒られても仕方がない

と、世界の空気が軽くなった

驚いてうっかり君に目を向けた、が、さっきまでのどろどろデロデロはどこにも見当たらなかった

その代わりいつもの、自信と自愛に満ち溢れた、あまり好きとは言えない君の両目が、静かにそこに居座っていた

ポトリとアイスを落とす

あまりに現実味もなくて、君の頬に触れてみた

(あたたかい)

すっと手を滑らせると、擽ったそうに目を細めた

(やわらかい)

(いつもと同じだ)

(さっきのはきっと、僕の勘違い)

安心した僕は君から手を離し、もったいないと呟いて落としたアイスを睨んだ

もうじきアリの餌になるだろう

いつまでも未練がましく睨んでいたら、口に冷たいのが突っ込まれた

「私のアイスあげるから、そんなに怖い顔してないでよ」

そう言って自信と自愛で彩られた顔をこっちに向けた君は笑顔だ

僕は仕方ないなという顔をして、内心ラッキーと思いつつアイスを食す

今日は今年1番の夏日

じわじわ僕らの皮膚と脳と影を焼き付ける日差しはやはりアイスがほしいのか

少し前を歩いていた君は振り返らずに呟いた

「でもね、蝉はやっぱり夏に押しつぶされて死んでいると思うよ」

振り返らない、君の目は、さっきと同じ目をしているのか

知りたくもなかったやはり臆病者の僕は、空を見上げた

ああ、この青い空の向こうは、恒星の光さえ飲み込む闇が広がっているのか

クソポエムしか生み出せない、才能がなければ努力もしない僕は、ポンコツな脳みそで考えたことを、大して考えもせずに半ば無意識に口にしていた

「君の目は、夏の空だね」

きょとんとした君は一瞬間を置いて、なんて陳腐な表現なの!と爆笑した