黄金比率と落し物
私なんてそんなたいそうな人間でもないのに、いつでもちっぽけなプライドを守ろうと本心を隠す
大丈夫大丈夫って、うるさいと思う?でも、大丈夫って言ってないと、私の中の「ダメ」に押しつぶされて消えそうなんだ。今、少し寄りかかったら崩れ落ちてしまう、丁度そんな感じ
ねえ、だからさ、少しだけひとりにして
溢れ出てしまった私の中身を確認さえできれば、私は
また、笑っていられる
芯のない私には、「こうしないと私じゃない」という頑固で勝手で窮屈な決めつけがないと、まともに笑ってもいられない
これは私が決めた決め事じゃないけど、世界が勝手に私をそういうものだって思って見てくる
窮屈だなってすごい思うけど、これがないと水みたいにさらさらですぐどこかにバラバラになってしまう私は立ってられない
あいつもその子もこの子も君も、ほんとはとっても嫌いだ。嫌いで何が悪いのかわかんない
そんな私の口癖は「別によくない?」
嫌いになるのがダメとか誰が決めたの?私が嫌いになって世の中になにか悪影響でも出るんかな?わかんないなー
わかんないからさらっとわかったフリして平気な顔で嫌いな奴と笑い合う、そんな私が1番嫌いなのは愛想笑いすらできない自分のことだった