青いってこと
青春なんてとうに過ぎ去った。スカートのプリーツをヒラヒラなびかせて道路でバカ笑いしている彼女たちと私は2ヶ月しか違わないのに、私はもう少女では許されない。
「果実が赤く実ったって、青かった時の綺麗さと可愛らしさが忘れられないの」
「春がどこかに行ってしまった。まるで何も告げずに遠くに行ってしまった。」
「青くいられる特権は誰かに剥ぎ取られて失くしたから」
これって、言葉では表せないの。虚しくて虚しくて、虚しいなんて言葉ではぽっかり空いた穴は埋められないけどこれしかないからとりあえず虚しいって言って埋めてるの。
私がもう高校生じゃないからって青い形容詞を取り上げられたのを嫌がるように、高校生だからって赤い実を青く塗りつぶされるのを嫌がる人もいるだろうな。そう思って頑張って生きていく。
時の流れは残酷に、私たちを押し流していく。それはさっきまでの私と何も変わらないのにまるで別人のように扱われるもの。それでも私は私だから、別人になった私の中に私を埋め込んで隠しておく。
こんな人生捨ててしまいたいなあ